Webの特性によるユーザーの目線移動
勉強内容2008年5月2日
ユーザーの目の動きを考える
ある情報から次の情報へ移動するのに目の移動距離が長いと、情報を探しにくくなります。
また、目に入ってくる情報の量も多いので目が疲れてしまい、読みにくいと感じてしまうことになります。
DTP・Webに関わらず言えることであり、ある一点を見ていても周りの情報を拾ってしまうという目の特性によるものです。関連する情報は近くにまとめ、視線をうまく誘導するような、ユーザーの目の動きを考慮した計画的なレイアウトが必要になってきます。
目線は左から右へ流れていく
DTPなどでは左から右へ、上から下へ視線が移動し、全体として左上から右下の方向に視線は流れていくと言われています。よってエデュトリアルデザイン(本のデザイン) の世界ではレイアウトをする場合もこの性質をふまえてデザインすることが常識となっています。
これは実はWebでも応用できる考え方であり、実際ほとんどのサイトが左上に企業ロゴを配置するという手法が取られています。この法則を常に念頭に置きながらレイアウトすると、ユーザーへの情報が伝えやすくなります。
それはつまりユーザにとって分かりやすい・使いやすい・読みやすいということになります。
Web特有の目線移動の特徴
前述した通り、基本的に目線は左から右へ流れていきます。ところがWebの場合は、必ずしもそうとは言えない事もあるのです。
Webには紙などの印刷物とは違う、以下のような特性があります。
- Webは目が疲れやすく、ユーザーはじっくりとテキストを読むことを嫌う
- ユーザーはページの中で目立つタイトルや見出しなどで内容を把握しようとする。
上記のような特性から、ユーザの視線はタイトルや画像、見出しなどの目立つ要素に集中する傾向にあります。左から右へという法則にこの傾向がからみ、WEBでの目線移動は作られているのです。
よってWebでのレイアウトは、左から右へという流れをふまえつつ目立つ要素を配置する、その要素に一番伝えたい情報を与えるなどの工夫が重要になってきます。
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